村尾嘉陵さんの自宅跡!【お散歩日:2020.08.29】
この日。
九段下の昭和館を訪問した後、どうしても行ってみたいところがありました。
昭和館外観(東京都千代田区九段南1-6-1 )。
昭和館は昭和初期から30年くらいまでの、暮らしのリアルを伝えてくれる資料館です。
ここの防空壕体験は、なかなか怖いっす。
ここは、
わが散歩の師匠、村尾嘉陵さんの自宅跡なのです!
嘉陵さんは天保12年に亡くなっているので、江戸切絵図が嘉永年間の作成とするなら、
村尾栄蔵さんというのは、ご子息なんでしょうか。
嘉陵さんがヒマを見つけては江戸近郊を散歩しまくって、まとめた記録は「江戸近郊道しるべ」として現代語に訳されており、手軽に読むことができます。
kindle版もありますよ!お散歩のおともにおすすめ!
嘉陵さんは紀行文によれば、もともと日本橋浜町に住んでおり、
その後、文政7年(1824)にこの三番町へ転居したのではと、私は推測しております。
この年の紀行文「藤稲荷に詣でし道くさ」の冒頭で、引っ越しについて言及があり、どうやら嘉陵さんは、奥さんから、新居の障子・襖を早く張ってよとせっつかれてたみたいです。
しかし、それをふりきって、「今日は天気もいいし、旅は旅は心を豊かにするから」と理由をつけて脱走してます。
そうかーここが「三番町の自宅」か!
でも、「江戸近郊道しるべ」の中の注釈では、三番町の自宅は千代田区九段南2丁目となっているので、ここは3丁目だから微妙にずれているのですが・・・。
道の形で江戸と現代と比べると、ここでいいのだと思うけれどなあ。
ま、このあたりってことで!
ここから靖国通りを通って、現在の北の丸にある清水屋敷まで通勤していたのですな。
感無量。
師匠の散歩ルートを倣うなら、ここから出発すればいいのか(笑)。
でも、ここから埼玉の上尾まで歩いちゃったりするから、健脚すぎる・・・。昔の人はすごいよなあ。
さて、ここから戻って、内堀通りをぶらぶらと散策。
九段会館は建て替え中なんですね。
昭和史を語るには欠かせない建物。
3.11の震災でホールの天井が崩落して2名がお亡くなりになってしまい、その後廃業してしまいました。
歴史的建造物を生かした高層ビルか・・・。
歌舞伎座とか三菱一号館みたいな感じになるのかな?
お散歩まとめ
嘉陵さんの三番町の自宅はこのあたり!