溜池の古写真を見つけて興奮した日【お散歩日:2024.2.24】
この日は「領土・主権展示館」というところに行ってみたのでした。
虎ノ門駅からほどなく、外堀通り沿いにあります。
企画展「日本のかたちを描く」で、日本の地図が出来上がっていく歴史がわかりやすく展示されてました。
常設展は「領土」に関するものなので、尖閣諸島や北方領土など紹介されてます。
さて、展示見終わって、まだ外は明るい。ただで帰ってはもったいない!
そこで、そういえば虎ノ門駅の中で、石垣が見られるところあったよな?っと思ってその場で地図など調べました。
見つけた場所は虎ノ門駅の11番出口付近。行ってみると・・・
お!
地上に見えてたのか。だいぶ前、この付近に健康診断に来て駅を利用した時に展示室の存在に気づいてはいたものの、時間もなくてちゃんと見れてなかったのです。
駅構内へ降りていってみる。
これだ!江戸城外堀跡(地下展示室)
正面の窓?の外が石垣ですな。
説明もあります。
もともとこの堀は、石塁として高さ9mほどの石垣が続いていましたが、現在はその一部が点在して残るだけです。ここでは、長さ20m、高さ7.4mの石垣をすべて保存したうえで一部埋め戻して、変形をきたした石垣を伝統技法によって日態に戻す解体修理を実施しました。この展示室と旧庁舎中庭石垣では、外堀の堀底および推定される水面の高さを表示し、正面の石垣は水面からそびえる石塩の姿を再現しました。当敷地内には3カ所で石垣を公開するとともに、石垣のラインを表示しました。これによって、江戸城外堀跡と現代の街区との比較が現地で確認できます、積替の石は同じ外堀の丸の内一丁目遺跡のものを使用しました。
下から見上げる。
古地図アプリで見るとこの位置。
江戸城外堀について、大きな案内板があります。
・江戸城外堀普請(土木工事)の技術
・江戸城外堀と現代の東京
・江戸城外堀普請と虎ノ門
これを見て目を引くのは・・・
古写真!
いいですね〜。古写真、大好き!
左側の写真、溜池から流れ落ちる滝!!
江戸時代に初期に作られた溜池、上水として利用してたそう。
虎ノ門のあたりでダムのようになっており
滝のように水が落ちてたんだとか。
江戸城外堀南方の堀には堰を設けて築いた溜池があった。ここは江戸初期の上水源でもあり、かつてはこの堰から滝のように水が流れていたが。今は埋め立てられている。
観光名所であったようで、浮世絵にも描かれているのです。
広重東都坂尽 葵阪之図(出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」)
名所江戸百景 虎の門外あふひ坂(出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」)
葵阪、あふひ坂というのは、滝の左側にある坂のこと。
写真には葵坂までは写ってないけど、こんな感じだったんだねー。
浮世絵ではこの「滝」を知ってたけど、写真が残っていたとは知りませんでしたー。
感激っす。
古地図で見ると場所はここ!
そして、3枚目の赤い案内板では、あちこちに見えてる石垣があるとのこと。
これも見学してから帰ろうか。
外に出て、何やら見つけました。赤煉瓦の渋い建造物。工部大学校阯碑とな。
ふむふむ。
これが明治6年開校の工部大学校の建物。手前にはまだお濠があります。
(誰だ、お濠端でたそがれてる奴は。。)
先ほどの工部大学校阯碑の先に残る石垣。
ここに見えているのは江戸時代のものではないと書かれているということは?
展示用?目印?として残したってことでしょうか。
いずれにしてもこの石垣が、先ほどの工部大学校の敷地に沿ってあったものなんでしょうね。
さて、領土・主権展示館まで戻ってきました。
ここに残るのが櫓台跡の石垣。
この尖った部分の右手と手前は水面だったんだね。
さて、帰りますか。
文部科学省構内の石垣展示は時間がなくて見てないけど。(いつかリベンジする)
地図を眺めていた時に、「三年坂」っていうのを見つけたから、歩いてみようっと。
文部科学省のレトロな建物のところで左折。坂道あります!
登っていったところで、案内板発見!
かっては坂上の道路が湾曲していたことにちなみ栄螺尻、または周辺に鶯が多かったことから鶯谷という別名もありました。
坂の左右は庁舎であるせいか、休日の今日は人気なし!
少し歩きたいから、六本木駅から帰ろうかな〜っと歩いてたら、坂見っけ!
市三坂(いちみざか)。
明治20年代なんだ。ふーん。